1日の暮れに

1日の暮れに

少しだけ「お盆」のお話を。

お盆と言えばご先祖さまが帰ってきはるのを

家族でお迎えする日です。

お店が始まってからはお盆に近い水曜日が私たちにとってはお盆になってしましましたが。

幼い頃、共働きだった我が家は

私と姉の2人で祖父母のいる田舎に長期滞在するのが夏休みの常でした。

8月15日になるとおばあちゃんの誕生日と終戦の思い出の「悲しゅうて悲しゅうて」と

日が暮れると、近くの小川にご先祖さまをお迎えにいくのが決まり。

蛍と一緒にお線香の煙。

おばあちゃんが念仏を唱え、それを眺めながら訳も分からず「おかえりなさい」と言ったものです。

14日のもう営業も終わり頃。

いつもの常連さんがいらっしゃいました。

たばこと、奥様のお写真と一緒に。

奥様とよく2人でコーヒーを飲みにいらしていました。

それがご主人1人になってしまって。

初盆。

「ここは一緒に来とかなあかんなと思って。」

控えめに、小脇に奥様の写真を抱えて、ソファに並んで。

寂しいような、あったかいような。

そうゆう気持ちで。

大切にしたい人は、いつまでたっても大切にしたい人です。

Category[日記]

2011-08-14|Comments[0]|to Top

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